2009-12-08

日展を終えて

第41回日展が終了いたしました。美術館に足を運んで頂き、僕の作品を観て下さった皆様、本当にどうもありがとうございました。「今回初めて、日展を観たけれど、イメージしていたよりも面白かった。」「数が多くてじっくり観られなかった。今度はもっと早く来よう。」「国立新美術館にも初めて来たけれどお洒落だね。」「工芸美術部門が一番面白かった。」といった感想を沢山頂きました。展覧会が終わった今、初入選した喜びもそうですが、これまで「工芸美術」というジャンルを知らなかった方々が、興味を持って下さった喜びも一入です。「うつわ展」や「陶器市」には行った事があります、現代アートって面白いよね、といった声はよく聞きます。これから先、「工芸美術」が発展していくか否かは僕の世代の若い人達が鍵を握っていると思います。これは、作家に限らず全員です。(鋭い「批評家」が現れることを願っているのですが…。)陶芸に限って言えば、「朝日陶芸展」や「益子陶芸展」などの大きな公募展も無くなり、器を離れた抽象造形を作る作家も少なくなった、といった厳しい状況にありますが、言葉では説明のつかないような焼き物が全く存在しなくなったとしたら、とても寂しくつまらない世界になってしまうことでしょう。その「焼き物」の実像がまた何かに変容するような、イメージの虚像が新たな世界の扉を開くような、ジャンルとジャンルが鬩ぎあうような、熱く、沸々とした臨界点が一番面白く、そこが見えそうで見えないもどかしさが更に創作意欲を掻き立てるのです。今後も良い作品を創ろうと勉強を重ねていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。どうもありがとうございました。