2008-10-09

一段落。

ふぅ。ようやく一段落することができました。日展へ出品する作品もうまく焼きあがり、一まずホッとしております。陶芸は窯から出てくる時が一番ドキドキする瞬間で、それまで自分のもとにあった作品が一旦その手から離れて窯の中で1300℃近い高温の世界で様々なドラマを経験して還ってくるのです。その新しい創造物の誕生に陶芸ならではの驚きと喜びを感じます。今回の作品は周りの方から「どこからどうやって作ったのか?」と聞かれるくらい、少し複雑で全く新しいカタチに仕上がりました。入選するかどうかはわかりませんが、現時点の私自身の最高のパフォーマンスをみせることが出来たと思っています。


さてさてワタクシ一昨日、ちょうど上記の作品の搬入も兼ねた工和会の研究会の日に、三十路のバースデーを迎えました。その日は朝から一日中忙しく、30代最初の睡眠時間は二時間半で初朝飯はコンビニのねぎとろむすび、午前中は東京東雲まで行き工和会の皆さんの作品を研究会会場で写真撮り&プリント(工芸作品が並ぶ会場でノートパソコンとプリンター二台を持ち込み、エンジニアのように奮闘。)初昼飯はサンドウイッチをほおばりながらデジカメとパソコンをカチャカチャやって午後は本研究会に望む。終了後、撤収作業をして東雲→新木場→東京→上野と電車を乗り継ぐ。(途中東京駅の本屋で「BRUTAS」と「Pen」と「CASA」の三冊を、数秒で衝動買い。重い…)初夕食は上野駅13番線ホームにある粋家ラーメンでつけめんを食べ、スープまで全て飲み干して満員の宇都宮線に乗り込み雀宮までガタゴト1時間40分。駅からフラフラ歩いて帰宅し、すぐさま寝ようとベッドに倒れこむも全く眠れず。起き上がり、風呂に入ってから、そうだ!酒でも飲もう!と以前に友人から頂いたスパークリングワインを発見!包み紙を剥がし、さてコルクを抜こうと右手の親指を栓にあてようとした瞬間…バンッ!と勝手にコルクが勢い良く抜け、ドババババとワインがあふれ出し床がビショビショに。ウハハハとワインを飲みながらワインを拭き、久しぶりに気持ちよく酔っ払ってそのまま爆睡してしまいました。


と、初日からこんな感じで楽しい三十代が始まりました。まずは、もうこれは作品創りが一区切りついた後の恒例行事のようですが、アトリエの掃除、車の掃除、自宅の部屋の掃除、CD、写真の整理、電話代、ネット代、電気代の支払い、図書館の本の返却、散髪、歯の治療…などなどとにかくカオス極まりない身の回りを綺麗にし、日常生活に緩やかな秩序を与え、また新しい作品作りに励んでいこうと思います。