2008-04-10

「第18回 工芸美術 日工会展」開催のご案内

日本の工芸美術が面白くなってきたのか、それとも自分がその魅力に気がつけるような感性になってきたのだろうか。


今週の土曜日より東京都美術館にて「第18回工芸美術 日工会展」が開催されます。陶芸、漆芸、染織、和紙、皮革、金工、木・竹、七宝、硝子、人形、など様々な素材と技術、自由な感性から創り出される工芸の美、約240点を一堂に展示いたします。

僕の作品も入選することができました。作品タイトルは「risk」。危険を伴いながらも未来へと果敢に挑戦していくイメージを形にしました。最初からこの形が頭にあったわけではなく、後半部分(二つに分かれた上半分)は粘土を足したり、切ったり、ひねったりと苦悶の試行を繰り返しながら創作を進めていったので、非常に即興性の高い作品となりました。形を考えるときはついつい思弁的になりがちですが、頭で考えていても到達できなかった、感覚を大きく揺さぶるような場所へモノやカタチは連れて行ってくれます。できることなら観賞するだけでなく直接手で触れて、その質感までもを感じ取っていただきたいと思っているのですが、展覧会となるとなかなか難しいですね。

工芸美術というと渋いイメージがありますが、今回の図録を見てみると、古典を含みつつもモダンで華やかな作品もあり、自然の素材そのものについても再考させられます。まだまだ僕のような若い世代が工芸美術に触れ合う機会は少ないようですので、興味を抱く若い鑑賞者が増えて老若男女問わず沢山の方々に御高覧戴ければ幸いです。

第18回工芸美術 日工会展
期間 平成20年4月12日(土)~20(日)
入館時間 午前9時~午後4時30分(※最終日は午後12時入場終了)
場所 東京都美術館・第一彫塑室A

僕は12日の午後に会場に行く予定です。
お近くまで来られたら是非お立ち寄り下さい。