2009-11-06

益子陶器市を終えて

日展の内覧会、レセプションから益子の陶器市へと、激流のような一週間でした。まずは益子の陶器市。人の流れの無い坂道沿い、という最悪の立地条件の僕のテントに来て頂いたお客様に大変感謝しています。やる前から予想はしていましたが、おそらく陶器市中一番お客さんが来なかったテントであると思います。集客や売り上げ、といった数字の面においては厳しい結果となりましたが、その中でも「益子の陶器市っぽくなくて逆に新鮮(←ジャズや現代音楽を流し、クリスマスツリーやリースを置いてあったのはここだけでしたね。)」「落ち着く(←人が来ないので(苦笑))」「話が楽しい(←僕とオーシャンとサイトー君の漫談は最終日にはグダグダでしたが(笑))」といった嬉しい声を頂くことが出来たので参加して良かったです。また、現在日展に陳列されている僕の作品の写真を観て興味を持って下さった方が意外なほどいらっしゃったので、次回からは食器だけでなく抽象的なオブジェも展示したいと思います。他の窯元や作家のテントをぐるっと観て回っている時に、次回からの展示のアイデアがどんどん出てきました。だいたいほとんどが、食器を並べて、はい、いかがですか?というような販売スタイルですが、そこにオーシャンは新しい益子焼きを多田羅窯ブランドとして展開し、サイトー君は椅子やテーブルなど木工家具も加えた一つのモデルルームを提案し、僕は造形を主とする工芸美術から攻め入るような刺激を益子の陶器市に与えようかと思っています。今回の経験からだいたい感じは掴めました。より多くの方々に楽しんで頂けるよう来春までに戦略を練ります。御来場くださいました皆様、どうもありがとうございました。そして、出品者の皆様、どうもおつかれ様でした。また来年、益子でお会いしましょう。


上 僕の作品
下 サイトー君