2008-12-25

6(土) 第二夜 ぺぺ・トルメント・アスカラール

昨日は一階席の中央で臨場感のあるステージを堪能したが、あえて二日目の今日は、二階席の二列目の中央の座席を選んだ。ホール公演ならではの大きな音の広がりを感じたかったためだが、それ以上の迫り来る凄さが第一幕の最後の曲にはあった。

「ソニア・ブラガ事件」。

「サックス、ハープ、バンドネオン、ストリングスカルテット、ツインパーカッション、ピアノ、ベースの総勢11名のストレンジ・ラウンジ・オーケストラ」と書いて、その音楽を想像することは少しは出来るだろう。それから、甘美。官能。憂鬱。不協和音…後は…と言葉を奏でればその音楽に近づいて行くことはできるだろう。けれどもやはり音楽は音楽だ。それを言葉で表すのは不可能である。

しかしこの曲に、

僕が一つだけ言葉を与えるとするならば
それは…

「血」

である。